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柏崎市展開設に至るいきさつ
-柏崎美術会10年間の活躍-
昭和21年、終戦直後の混迷の中から、いち早く郷土柏崎の文化再建に立ち上がった柏崎美術会は、当時の当地方美術界の大家中堅新鋭を網羅して、活発な活動をつづけ、柏崎美術史に黄金時代を築いた。
しかし設立10年を契機として、発展的解消をとげ、市(教育委員会)主催の市民美術展の開催を要望するとともに、さらに若々しい美術活動の発生をうながすこととなった。
柏崎美術会は終戦の翌昭和21年9月、原直樹、森三樹、堀桃坡、広田直司、田村宗雄、山田龍雄氏が発起人となって誕生、同年11月「第1回柏崎美術会総合展覧会」を開いて、以来毎年(27、28、29年は春秋2回)会員展、公募展をつづけ、この間会員中から日展その他中央一流展に入選、入賞者を続出、柏崎美術史上に一時代を画した。
その毎年の展覧会は、日本画・洋画・彫塑・工芸・書道・写真の総合展として、その規模内容の充実で県下まれにみる存在として知られ、柏崎の文化芸術界の圧巻として、市民の期待と絶賛を集めてきた。
柏崎市展の開設は、こうした美術会の10年にわたる活動を受けついでなされたものである。
(注・現在の柏崎美術会は近年創立されたもので、上記同名のものと別のもの)
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