top of page
第68回 審査員紹介

【日本画部門】
森 喜代子
新潟県美術家連盟 参事
昨年に続き審査をさせて頂きましたことに心よりお礼申し上げます。
絵画の“かなめ”は感動の真摯さではないでしょうか。絵を描く原点は感動だと思います。
次に表現するために技術が必要ですが、技法的に未熟でも作品から何かが見えている絵が良いのではないでしょうか。器用さよりも個性が大切です。受賞作品はこの条件を満たしております。他の作品も一生懸命に描いている姿が伺われ好感が持てました。
最後に、柏崎美術文化の益々の御発展と皆々様のご活躍とご多幸をお祈りいたします。
ありがとうございました。

【洋画部門】
渡辺 陽子
光風会 会員
第六十八回柏崎市美術展覧会の審査に初めてあたらせて頂きました。実に多様なテーマ、技法、作風の作品が寄せられ楽しくも悩ましい選考となりました。いろいろ表現方法はありますが、基本的にはよく対象物を見て自分の目と頭を通して再表現することだと思います。日々の生活の中で何か心を動かされる自分だけの感動を作品として表現する事が大切です。芸術は(絵画)は心の栄養です。一生を通して楽しんで制作し、鑑賞して欲しいと思います。柏崎の芸術活動のますますの発展をお祈りいたします。

【彫刻・工芸部門】
横山 秀樹
美術評論家
柏崎市の工芸の特色として、「ちぎり絵」の作品が多くみられる。陶芸、布作品、鏝絵(こてえ)、竹工などバラエティに富んだ作品もあり、出品者の興味の多様性を感じさせる出品であった。
努力をして苦労を重ねられた作品が多くみられたが、中にはもう少し画面などを整理をして丁寧に作られた方がよいと思う作品があった。
今回、受賞を逃した作品にも秀れたものがあったので、来年の出品を期待したい。もう一歩踏みこんで制作したら素晴らしい作品となると思う。
彫刻部門の出品は少なかったけれど、見るべき作品が多く受賞を逃した作品にも良いものがあった。
全体的に表現や創造性が豊かで、これから期待できる作品が多く、審査をしていても楽しい気持ちにさせられた。

【書道部門】
伊藤 路可
新潟県美術家連盟 常務理事
昨年に続き伝統のある柏崎市展の審査を担当いたしました。出品者の年代層が高齢になる中、ここ柏崎市は中、高生の出品もあり、書道文化の将来に大いに期待が持てるのではないかと思います。
書道の三大要素は、用筆、文字造形、構成です。これらを満たしているか否かを重点に審査にあたりました。
そして芸術は、一朝一夕には出来なく日頃の鍛錬を要します。受賞作品は各々表現は違っていても努力の跡がみられ、技量の高い作品群となりました。
最後に出品者が高齢にも拘らず、とても瑞々しい作品が多かった事には驚きました。
惜しくも賞を逃した木村翠嶽さんの「寿福百篆」。あと一歩でした。

【写真部門】
岡村 國次
県展委員
昨年に続き写真部門の審査を担当させていただきました。
応募作は風景、人物など様々なジャンルから、いずれも基本から拡張された作品には力がありました。
高レベルの作品が多く、賞候補を決めるまで時間がかかり、そこから上位を選ぶことが非常に難しく大変でした。
芸術的に追い求めること、地域性までも写し込み普段の生活空間から引き出された作品は印象に残りました。
一枚の作品には写された被写体はもちろんですが、写っていないモノまで表現できると考えます。
若い方からベテランまで年齢層が厚く、真剣に取り組んでいる気持ちと、挑戦する姿がみえました。
審査では“表現したいこと”が、観る側に“伝わる”作品を大切にしました。写真は多くの情報を取り込んでしまいます。必要なものを残し他は整理することで主役を引き立てます。カメラやレンズの特性を効果的に引き出し、創造的な作品作りに挑戦して、文化芸術の発展につながる写真を楽しんでください。
アンカー 日本画
アンカー 洋画
アンカー 彫刻・工芸
アンカー 書道
アンカー 写真
bottom of page