第66回 写真 入賞作品
市 展 賞
天真
近藤 正義
【講評】
子どもを抱いている親の服装から、祭りの場面であることが分かります。賑やかな雰囲気の中で、子どもは別世界へ視線を向けています。無垢な心に広がる世界を観る者に想像させてくれる、深味のある一枚でした。
SY01
新潟日報美術振興賞
未来を語ろう
小林 公一
【講評】
夕暮れの海岸風景を切り取った3枚組。
3枚を通して穏やかな色が印象的です。心が癒されるような空気感を良く表現しています。
SY02
柏崎日報美術振興賞
山里の喜び
岡嶋 邦男
【講評】
長く伸びた影から、農作業の行きか帰りなのでしょう。3人のあふれる笑顔は、撮影者との温かい人間関係を感じます。
SY03
奨 励 賞
冬仕事 さあ始めるか
浅野 忠志
【講評】
人物の囲りを大きく入れることで、大自然に立ち向かう人間の小ささが印象的です。
SY04
黄金の地平線
高崎 昇誠
【講評】
オレンジ色の太陽光が逆光で大地を照らしています。シロツメクサの花の輝きを、上手な画像処理で表現できています。
SY05
高柳の初夏
柴野 長一
【講評】
うっそうとした峡谷を流れる川に、赤いカヌーがたくさん浮かんでいます。自然と人の対比が楽しい作品です。
SY06
濃霧の中
渡邉 幸雄
【講評】
霧が漂う美しい風景の中に一艘(いっそう)の舟が行きます。とても幻想的な写真になっています。
SY07
サンドアート
諸橋 久美子
【講評】
水が流れたことでできる砂の模様を、俯瞰して切り取っています。砂の上に付けた足跡が、被写体のスケールを伝えることに効果的でした。
SY08
今年も豊年だ
渡辺 信行
【講評】
案山子(かかし)の展示風景を組写真で表現しました。たくさんのユーモラスな案山子を、見ているだけで楽しくなってきます。
SY09
涼 秋
村山 輝明
【講評】
落ちてくる水を、速いシャッタースピードで止め、まるでレースのカーテンのような美しさです。水のブルーと黄葉(こうよう)の色の対比が鮮やかな一枚。
SY10
春雨の杜
藍澤 守男
【講評】
美しい林の中の一枚。画質がやや荒れぎみなところが、逆に空気感が出て効果的でした。
SY11
春のおとずれ
小澤 千代子
【講評】
切株にじっと座るアマガエル。背面から撮影したことで、観る者も、カエル目線で見ることができます。
SY12
黒塗り3人組
末崎 峰夫
【講評】
墨塗り行事のスナップですが、三人三様のしぐさや表情が面白い作品。中央の手を合わせる人に、これが神事であることを教えられます。